2012年5月31日木曜日

豊島園庭の湯

紫陽花が咲いて見上げる空模様    雁宕

 先週の入笠山登山から体調が優れない為、無理を推して温泉に浸かりに行く。

【添削】

●紫陽花や晴間少なき空模様     塾長

あじさい祭り(豊島園)

●歳を取りあじさい祭り撮りし日々    雁宕

2年前に足を運んだ豊島園の「あじさい祭り」である。6/1日からの祭り期間中に一眼レフをぶら提げて行く予定である、楽しみである。

【添削】

●年歳々雨のあじさゐ祭かな   塾長

2012年5月29日火曜日

鈴蘭(山彦荘の食堂)

●鈴なりに無垢のいのちの尊さよ   雁宕

 初日の雨の中、お昼を食べる場所の提供をして頂いた山彦荘(1,700m近辺)の食堂に飾ってあった鈴蘭である。1000m近辺で採集した鈴蘭だそうだ。

【添削】

●鈴蘭や山彦荘の昼餉どき     塾長

2012年5月28日月曜日

延齢草(入笠湿原)

入笠に延齢草の命あり    雁宕

湿原のせせらぎの近くに咲く延齢草(紫)である。

【添削】

●入笠山に延齢草のありにけり   塾長

入笠湿原

湿原に寒さが襲う初夏の雨    雁宕

 湿原の外気温は6℃であった、未だ春遠きの感であった。草花も眠りから覚めていなかった。写真は合成技術を駆使する。

【添削】

●初夏の雨の湿原夜のページ   塾長

雨の入笠山山頂

早起きし一気に登り手を摩る    雁宕

 初日に登った山頂である、13:00頃の山頂は3~4℃の気温であった。二日目の登攀は誰も予想していなかった。

【添削】

●えもいえぬ登山の雨の冷たかり   塾長

2012年5月27日日曜日

入笠(にゅうかさ)山山頂(信州)

山頂を極めて晴れる初夏の山    雁宕

 前日とは打って変わって快晴であった、前日と同じルートで入笠山山頂を踏破する。

【添削】

●初夏の入笠山の晴るゝかな    塾長

2012年5月24日木曜日

松葉菊(成増)

●沿道に派手に地を這う松葉菊   雁宕

  明日(25日)から一泊で信州の入笠山に登る、練習を兼ねて近場を散策する。(6,000歩)
被写体は一歩家を出ると数種類の花に会う、良き季節である。

【添削】

●沿道に咲くや地を這う松葉菊   塾長

バラ園(光が丘公園)

●白い薔薇無垢のいのちの重さかな    (塾長)

 後輩から写真を頂く、部屋に居て綺麗な花を観賞出来る。E-Mailの有難さを感じる。

【添削】

●白薔薇のいのち棘ある痛さかな  塾長

花月園(箱根)

紅白のつつじ祭りの祝い酒    雁宕

 箱根で兄弟会に参加し、旭川の友人が花月園でつつじ祭りに幸運にも遭遇したそうだ、その時の写真を頂く。

【添削】

●湖碧しつつじまつりの箱根かな   塾長

2012年5月23日水曜日

ビデオカメラ(CCD-V8)

●初夏にきて古き思いを再生す    雁宕

 統一規格の8mmビデオテープに記録するソニー製のカメラ一体型ビデオの1号機(1985年製)の新品に近いCCD-V8とテープ8本を友人が持ち込んで来たので、DVDへの変換作業を行う。しかし、ヘッドの汚れかテープの磨耗かカラー映像がモノクロになっている部分が多く悩む。

【添削】

●CCDのコンバージョンや田植え歌  塾長

2012年5月21日月曜日

金冠日食(成増)

金冠に瞼上がらず暗闇か  雁宕

 今日は東京で金冠日食が見られる日であったが、前の日肉眼で見るなとのくどい注意があったので撮影意欲を失い、目覚まし時計にも負けて寝過ごしてしまった。写真はインターネットから拝借した。空前の天体ショーに準備出来なかった事に反省をする。

【添削】

●卯の花や金冠日食はじまりぬ    塾長

2012年5月20日日曜日

ホームパーティ(成増)

●飲みに来て紫蘭を摘んで帰る女(ひと)    雁宕

 昨夜は近くに住む友人夫婦が遊びに来た、ビール・ワイン・焼酎で歓待する。そして、帰りに玄関先に咲く紫蘭の花を摘んで帰って行った、心優しい人である。

【添削】

●昨夜の宴むなしさだけの紫蘭かな 塾長

2012年5月19日土曜日

芝桜(九州男)

それぞれに 咲く色違う 芝桜   峯成

 先日集まった、近況報告会に参加した後輩から俳句を頂く。幸せとはそれぞれの島のように解釈・レベル等違うようである。写真は6年前に訪れた秩父の羊山の芝桜である。

【添削】

●一山を覆い敷き詰め芝桜    塾長

部屋の紫蘭(成増アパート)

部屋に咲き見つめる紫蘭待ち人よ   雁宕

 部屋の前に小さな紫蘭(高さ:20cm)が咲いていたので、一株失敬した。今日は近くに住む友人夫婦が遊びに来てくれる。

【添削】

●一輪の紫蘭を挿して友を待つ   塾長

2012年5月18日金曜日

アパート前(成増)

出迎えと紫蘭が送る靴の音     雁宕

現在住むアパート前に紫蘭の花が7~8輪咲いている、外出する時は行き帰りにこの花を見て、思わず微笑んでしまう。

【添削】

●アパートの送迎人の紫蘭かな   塾長

2012年5月17日木曜日

伊勢丹7階(新宿)

●初夏に来て夫婦相和し見事なり    雁宕

 旭川から上京した同期生の友人と、奄美大島出身の奥方を持つ後輩と、新宿伊勢丹で食事会を行う。全員の幸せを確認出来ハッピー・デイであった。

【添削】

●初夏や見事な夫婦と食事会      塾長

2012年5月16日水曜日

炉端かば-1(新橋1号店)

五月晴れ五月雨が良く引き立てる  正道

初夏の夜に役員辞して気が晴れる  雁宕

「だから何だって言うのよ、そんな愚痴言ったって、どうしようもねえじゃん?」「頑張るしかねえだろう!」
吉田(前取締役)節は健在であった。
このセリフの脚本と撮影:裕司

【添削】

新橋の愚痴る居酒屋夜の新樹   塾長

炉端かば(新橋1号店)

戦友よ 剣あらたに 再出陣    裕司

 昨日は現役の方・OBと旭川からの友人も含め総勢8名で近況報告会を行った。写真は旭川の友人である。(麻生太郎の若かりし頃に良く似ている)

【添削】

●柿若葉再出陣の剣かな     塾長

2012年5月14日月曜日

慕情の丘(ひたち海浜公園)

ネモフィラのブルーの丘の名場面    雁宕

ジェニファー・ジョーンズとウィリアム・ホールデンが演じる「慕情」のあの丘を思い出す。

【添削】

●ネモフィラの花咲く丘や夏のはじめ  塾長

2012年5月13日日曜日

田植え歌(島根県、浜田)

田植え済み田舎料理で祝い酒  旭濱

代掻に乱れる列の田植え歌  雁宕

 連休に帰省して田植えを行った友人から俳句と写真を頂く、余計な心配かもしれないが、列が乱れている。

【添削】

●田植え終へ山菜づくし祝い酒    塾長

●方眼紙少し捩れて田植へ歌     塾長

2012年5月12日土曜日

国営ひたち海浜公園(ネモフィラ)

●ネモフィラの儚く(はかなく)燃える一年草 
雁宕

 一年で燃え尽きる一年草だそうだ、友人は来年蒔く種を2袋買う。来年庭に咲くのが楽しみである。

【添削】

●初夏のネモフィラ花の盛りかな   塾長

ひたち海浜公園(ネモフィラ)

丘に咲きブルーに染まる空と海    雁宕

 今日は土浦に住む友人とネモフィラが丘陵いっぱいに咲くひたち海浜公園のみはらしの丘(標高:58m)へ行く。そして、ネモフィラの花を紹介して頂いた後輩に感謝する。

【添削】

●ネモフィラの風の薫りて花の丘   塾長

2012年5月11日金曜日

高尾山(ロープウェイ前)

春空に高尾に登る爺二人      雁宕

 5日に登った高尾山の写真である、ロープウェイを横目に見ながら上級者コースにトライする。それにしても、この人混みである。左は金チャン(64歳)

【添削】

●風薫の吹きわたりけり高尾山   塾長

白根葵(江別)

日光の薄紫の白根かな     雁宕

 昨日に続き、江別の叔母からの花便りである、薄紫色の綺麗な花だそうだ、カメラを向けたい花の一つである。

【添削】

●日光の白根葵のまぶしかり     塾長

2012年5月10日木曜日

延齢草(江別)

帝大の予科の徽章や延齢草   雁宕

 叔母から花便りを頂く、北の大地にも春が来たようである。北海道帝国大学の本科の手前の予科の徽章のデザインに延齢草の花が使われたそうだ。この花を見て亡き叔父様を偲んでいる様子が伝わる。

【添削】

●亡き夫の予科の微笑の延齢草      塾長

2012年5月8日火曜日

花水木(成増)

降りさうな空に負けじと花水木    雁宕

明治40年に東京市長が日本の桜を贈ったお返しとして米国から贈られたもので「アメリカヤマボウシ」ともいう。

【添削】

●曇天を従へ朝の花水木     塾長



藤の花(成増)

軒先に枝を這わせて藤が呼ぶ    雁宕

しはらくは花の上なる月夜哉     芭蕉

 1階から2階まで藤の花が綺麗に枝を張り巡らして咲いていた、家主のセンスの良さを感じるのは自分だけか。

【添削】

●軒先の臥龍吐き出す藤の花   塾長

ジャーマンアイリス(成増)

五月雨に派手さを競う花一輪    雁宕

 17号線沿いのドンキホーテへ、近くに住む友人と小さな小山を超えてウォーキング・シューズを買いに行く、途中新興住宅街の庭や道端に綺麗な花が多く咲いていた。

【添削】

●アイリスの雨に一輪色放つ    塾長

2012年5月7日月曜日

赤塚植物園(牡丹)

●赤ら顔踊る牡丹に日除け傘    雁宕

●白牡丹無垢のいのちの重さかな   柾木

●一輪の牡丹かがやく病間かな   子規

 真中の句は塾長が須賀川の牡丹園で読んだ句で、私の好きな句の一つです。

【添削】

●番傘に微笑み返す牡丹かな     塾長

2012年5月6日日曜日

カタクリと甘菜(江別)

片栗と甘菜の花が共生す    雁宕

叔母から花メールを頂く、数年前の写真であが、多分ブログ掲載の旭川の友人のカタクリの花を見て頂いての送付と勝手に思っている。

●カタクリが写真加工で蘇える   雁宕

頂いた時の写真データは23KBであったが画像ソフトで解像度(425KB)を上げてみた。

添削】

●かたくりの花に相和す甘菜かな   塾長

万歩計(記録更新)

●春登山歩数の記録更新す     雁宕

5日の高尾山トレッキングはDoor to Doorで今年度最高の21,498歩で塾長と皇居を周回した記録(20,935歩)を更新した。

【添削】

●歩数計はも着け春のトレッキング   塾長

ネモフィラの丘(国営ひたち海浜公園)

雨上がり ネモフィラが咲く 丘の上    京太

●ネモフィラの波打つ浜辺青き空      雁宕

 後輩からネットからD/Lしたネモフィラの写真と俳句を頂く、来週にでも時間があったら足を運びたい。
 Nemophila は、ギリシャ語の「nemos(小さな森)+ phileo(愛する)」が語源。
追伸)5/8日のバスツアーをキャンセル待ちで申し込む。

【添削】

●ネモフィラの花に波寄す春の空     塾長






高尾山-1

感動のスカイツリーを霞見る   雁宕

 上級者コースを登りきった所に展望台がある、春の天気であったので、眺望は余り期待していなかったが新宿の超高層ビル越しに東京スカイツリーを見ることが出来、感動した。しかし、肉眼では見えたがバカチョンでは無理であった。D200(一眼レフ)を持参しなかったことを後悔する。

【添削】

●スカイツリー山より春の眺めかな   塾長

高尾山山頂

●花見酒山頂広場ラッシュする    雁宕

 5日はGWで一番の天気であった、2週間前に計画した友人と高尾山(599m)へ登山する。コースは上級者を登るが、一般のコースは原宿の参道のようであった。そのコースが集結する山頂は満員電車状態であった。それにしても外人の多さに驚く。

【添削】

●高尾山の花見賑う聖五月   塾長

2012年5月4日金曜日

瑠璃唐草(るりからくさ)

●軒先に瑠璃唐草の気品見る    雁宕

 友人からネモフィラ(瑠璃唐草)の写真を頂く、北アメリカ西部の原産だそうだ。

【添削】

●夏来る瑠璃唐草の花の色    塾長

2012年5月3日木曜日

被災地の春(宮古)

桜咲き何処へ向かうか風見鶏    雁宕

 宮古出身の後輩からメールを頂く、その同窓生のブログ( http://ijinkan2.exblog.jp/)の紹介を得た。この惨事を風化してはならない。
「宮古では、今が桜が満開です。昨年は津波の後に桜が咲いたのですが、見る余裕がなくてね。
今年は咲かない樹もあったけれど、見事に咲いています。」(5/1日のブログ)

【添削】

●満開の今ぞ宮古のさくらかな   塾長





豚みそ丼(秩父)

豚みそが桜のように芝に咲く    雁宕

 定例の水汲みと芝桜が観賞出来る羊山公園を目指したが、生憎の雨で芝桜は断念する。その変わり前日調べた「野さか」の豚みそを食す。(待ち時間40分、並盛りで850円)

【添削】

●豚みそ丼食べて秩父や夏隣    塾長

2012年5月2日水曜日

カタクリの花(男山自然公園)





片栗の大地を祈るめしべかな    雁宕

   旭川に住む友人から、カタクリの花の写真を頂く、そして後輩からは清水山憩いの森(練馬区)で撮った、同じカタクリの花の写真を頂く。過去に馬頭温泉近くのカタクリの山に写真を撮りに行ったことがある、それに比べ男山自然公園のカタクリの花は立派である。育った空気が違うのかもしれない。写真(上)は一番背の高い花をズームした。

【添削】

●かたくりの花や飛天の奏でをり 塾長





舞鶴草(赤塚植物園)

●鶴が舞う例えて見るも花姿    雁宕

 舞鶴草の名前の由来は、葉っぱの形を鶴が羽を広げた様子にたとえたものだそうだ。

【添削】

●舞鶴の草の姿や夏隣     塾長


著莪 (しゃが)

黄金の仏の姿著莪の花     雁宕

紫の斑(ふ)の仏めく著莪の花    高浜虚子

  赤塚植物園で撮影した著莪の花である、珍しい花と思っていたが家の近くにも群生していた。

【添削】

●楚々と咲くそぼふる雨の著莪の花   塾長

2012年5月1日火曜日

二輪草(赤塚植物園)

連れ添いて風に煽られ二輪草    雁宕

 ●春なれや二輪草の花の群れ   一水

 ●二輪草の一輪すこしおくれけり 岡林英子

峠が過ぎた二輪草である。

【添削】

●ぬくもりの襟裳岬の二輪草      塾長

石楠花(赤塚植物園)

●石楠花が笑顔振りまき灯が燈る   雁宕

●石楠花に蜂が寄り添う弁の影  雁宕

2m程の石楠花(しゃくなげ)の木が見事であった。

【添削】

●石楠花や奥入瀬の川思い出し    塾長