訃報

●身内葬無念の報に秋寒し　　雁宕

9月25日に昔、公私に渡り世話になった方が亡くなった。本人の意思であろうと密葬で営われたことに大きなショックを受ける。

【添削】

●　蜜葬の訃報のしらせ彼岸明け　塾長　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写真は工事中　

　　　

サッカー（国立競技場）

●早々にネットを揺らす秋の夜　　　雁宕

9月27日国立競技場で柏レイソルー川崎フロンターレ戦が行われた。入場券を友人から頂いたので息子他2名を応援に行かせた。（息子は大のレッズファン）

結果は2-5の大敗であった。

　　　　

【添削】

　　　　

●サッカーの得点早し秋の夜　　塾長

　　　

清水港

●秋雨に天女が下りる湊あり　　　俊輔

仕事で清水駅に降り立った、帰りは当然ながら刺身をつまみに一杯やるが隣の女性二人は清水で介護の仕事をしていると聞く、あたかも天女のようであった。付け加えるが茨城県の東海から湊博士と仕事が出来たことに満足であった。
　　
【添削】
　　　
●秋の海天の羽衣かかりけり　塾長

彼岸花

●沿道に踊るバレーの彼岸花　　雁宕

近江線「武佐駅」近くの沿道にたくさんの彼岸花が咲いていた。あたかも赤い服を着ているバレリーナのようであった。
「路の辺の 壱市(いちし)の花の　灼（いちしろ）く 人皆知りぬ わが恋ふる妻」 　　　　　　 万葉集 柿本人麿
　　　
【添削】
　　　
●沿道に栄華を残し曼珠沙華　　塾長

近江（安土桃山城）

●秋霞幾多の山の城址跡　　雁宕

出張で米原から近江線で武佐駅にある会社を訪問した。

ここは、秀吉が栄華を築いた安土桃山城が近くに有るが、残念ながら城の跡地のみが面影を残しているそうだ。

　　

【添削】

　　　

●赤とんぼ安土桃山城の址　　塾長

秩父宮ラグビー場

　　　
●殿堂に思いを馳せるラガーマン　　雁宕
　　　　
仕事の関係で、外苑前に足を運んだが時間が有ったので、昔何度も観戦した秩父宮ラグビー場を訪れた。又、多摩川の土手のグランドで汗を流した頃を思い出す。
　　
【添削】
　　
●秋高しラグビー場のむかしかな　塾長

旭川競馬

●有望馬みけんの心は晴れ舞台　　　裕司

　　　　　

友人からの便りの中に今年で旭川競馬が終焉を迎えるそうである、「マサノウィズキッド」は強い馬で眉間にハートのマークが付いている。

　　　

●秋晴れにハートマークの馬ぶっちぎり　(イシ)　　　

　　　　

●蝦夷菊の飛馬のハート中央へ　　　　　雁宕

　　　　　　　

【添削】

　　　

●秋競馬眉間に白きハートかな　　　　　塾長

秋の中山競馬場

●秋競馬倒れる馬の哀れさよ　　　雁宕

9月21日に行われたセントライト記念でリノーンリーズンと言う馬がレース途中に倒れた、翌日の新聞で心臓発作で死亡したと書かれていた、冥福を祈りたい。写真は今年２月に東京競馬場で撮影した。

　　　　

●菊花賞を目前に逝った馬悲し　　（イシ）

　　　　

中山でのリノーンリーズンの死亡は、目の前で見ていましたので、 大変ショックでした。私も追悼の句を作りました。

【添削】

●名馬逝く菊投げ入れよありつたけ　塾長

ディスカス

●秋色のポーズをとるはディスカスか　 雁宕

9月20日に新しい水槽と水が完成したので、ターコイズ三匹と新たに購入した

チェッカーピジョン二匹を白濁した水を心配しながら水槽に放した。

食欲は旺盛なので、先ずは一安心である。

　　　

【添削】

　　　　

●ディスカスや水槽箱の吾亦紅　　塾長

ディスカスの新居

●適温の水になりしは新居かな　　　雁宕

8月23日に購入した熱帯魚の王様「ディスカス」の水槽を60cmスタンダードからワイド(450×450)へ移すため、新しい水槽を設置した。1週間水を循環させながら放置する、来週には新居へ放す予定である。

　　　

【添削】

　　　

●水澄むや広い水槽新調す　　塾長

一ノ倉沢

●晩秋の思い出多し一ノ倉　　　　雁宕

テレビ放映から撮影した、夏にはクライマーで賑わう山である。

HS会・友人とで水上温泉に泊まりドライブしたことを思い出す。

　　　

【添削】

　　　　

●思い出の一ノ倉沢鰯雲　　塾長

マッターホルン(BS)

●秋選挙マッターホルンが天を衝く　　　雁宕

BS放送で「世界夢列車に乗って」を放映していた、孤高の名峰マッターホルン(4,478m)をスイス側のローテンボーデン(Rotenboden)駅から撮影した写真である。それにしても、日本の政治はどうなっているのでしょうか？

　　　

【添削】

　　　

●選挙の秋マッターホルンのこころざし　塾長

石岡ゴルフ倶楽部

●栗のいが踏みし興じるゴルフかな　　　　雁宕

7月25日に松本浅間カントリークラブでプレー(98)して以来の棒振りである、日頃スポーツクラブで鍛えた身体が効を奏して同じ(98)で回る、飛距離も20～30ヤードは伸びている。（スコアーは右の方から95、99、99でした。）

石岡、千代田は栗の生産地として有名である、仕事仲間（私以外は全員現役）とのプレーには貴重な若さを与えてくれる。

【添削】

　　　　

毬栗も飛ばす若さのゴルフかな　　　塾長

炉端かば（浜松町）

●塾長の店に集いし秋刀魚かな　　　雁宕

6月に安来の本店（かば）に足を運んだ、当時旬の飛魚と岩牡蠣の味が忘れられず、東京に帰ってからも何度か島根（山陰）の雰囲気を求めて新橋・浜松町へと幹事役を利用して食事会を企画している。

（最初に秋刀魚の塩焼きが出て来た）

写真の方々は前の職場の飲み友達である。

　　　　　　　

【添削】

　　　　　　　

●山陰の海の香とどく秋刀魚かな　　塾長

皇居前の噴水

●噴水に涼を求める未来像　　　　　雁宕

皇居前を散歩していたら、パレスホテルの前に噴水の有る公園に出会った。バックには高層ビルが林立していた。

冷房に涼を求めてきたが、身体には自然の風を大事にしたいものである。

　　　　　　　　　　　　

【添削】

　　　

●皇居前に噴水ありぬ秋の昼　　塾長

時計塔（国会前庭北地区）

●秋空に議員魂そびえ立つ　　　　　　雁宕

三面塔星型は、立法、行政、司法の三権分立を象徴したものである。また、塔の高さは「百尺竿頭一歩を進む」ということわざの努力の上にさらに努力して向上するの意味から、百尺（３０．３メートル）より高くした３１．５メートルに設定された。

　　　　　　　

【添削】

　　　　　　

●秋空へつきぬけて立て時計塔　　塾長

二重橋

●過ぎし夏玉音放送に涙す　　　　　　雁宕

●8月に焦土に玉音流れけり　　　 　雁宕

この時期になると、NHKを始め玉音放送が流れる、その終焉は悲惨であった。今の政治家には割腹自殺をして国民に謝る気骨が無いのか残念である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【添削】

　　　　　　　　　　　　　　　　

●鈴虫や玉音玉座の二重橋　　塾長

桜田門

●秋空に井伊直弼の登竜門　　　雁宕

会社から歩いて、激動に揺れる首相官邸から国会議事堂、皇居へと歩いた。空は秋であるが汗をかきながらの遊歩であった。

　　　　

　　　　

【添削】

　　　

●直弼の桜田門や空の秋　塾長

島流し

●8年の凱旋祝い冬将軍　　　　雁宕

2008年9月１日に8年間茨城支店で苦労した後輩が帰って来た、ある人に言わせると島流しだったかもしれないが新橋で会えたことに喜びを感じる。

　　　　　　

　　　　　　　　　

【添削】

　　

●茨城の島唄流れ秋灯　　塾長