2012年1月31日火曜日

矢切の渡し(葛飾)

渡し船冬休み無江戸の頃  旭濱

対岸へ野菊の墓の渡し船  雁宕

【添削】

●冬ざれや野菊の墓の文学碑   塾長

 土・日を除き、3月中旬までは渡し船は運休だそうだ、江戸川を渡る最後の手漕ぎ船である。
対岸の松戸市側には伊藤左千夫の門人である土屋文明の筆になる野菊の墓文学碑がある。また、矢切の渡しは、政夫と民子の最後の別れの場となっている。


帝釈天-1(柴又)

残雪と松海に浮かぶ本殿か   雁宕

 先日、参拝した帝釈天の広場から撮った写真である。松が雲海の如く本殿を引き立てていた。

【添削】

●雲海のごとく松の枝寺の雪    塾長

2012年1月30日月曜日

草だんご(とらや)

懐かしの草だんご見て春を待つ  旭濱

「とらや」の前に寅さんの撮影に関する説明が記されていた、草団子を買おうとしたが未だ準備中であった

【添削】

●草団子の幟立ちたる春隣    塾長

帝釈天(柴又)

門を掃き帝釈天の冬日かな    雁宕

 「とらや」の草だんごの旗を見ながら1~2分で帝釈天の大きな門につく、日蓮宗の流れを汲む帝釈天は立派なお寺である。

【添削】

●寅さんの帝釈天や冬の旅     塾長



2012年1月29日日曜日

車寅次郎(柴又駅)

寅さんに感謝呟く初詣   旭濱

大雪に明日は何処へ旅に出る   雁宕

 柴又駅の広場に寅さんの銅像が建っている、何故か横を向いている。そして、日陰には2日前に降った雪が未だ残っていた。
明日からは、北海道を中心に大きな寒波が来るそうだ。

 
【添削】

●冬将軍寅さんはまた旅に出る    塾長

水原秋櫻子(葛飾)

葛飾や桃の籬(まがき)も水田べり   秋櫻子

●冬菊に手漕ぎの船が渡りをり   雁宕

  高浜虚子を師事と仰ぎ、後に離反して『馬酔木(あしび)』を主宰して独自の俳句活動に入る。江戸川べりに句碑を見つける。この句は「水郷の風趣があり、真間川から岐れる水が、家々の前に掘をつくって、蓮が咲き、垣根に桃や連翹の咲き乱れる」と解説されている。

【添削】

●冬菊や矢切りの櫂の渡し舟   塾長

2012年1月28日土曜日

とらや(柴又)

草餅と面影残す奥階段   雁宕

 金・土曜と青砥の友人と三人で飲み、古代の湯で一泊し次の日は吟行を目的に柴又(とらや→帝釈天→矢切の渡し)へ行く。先ずは、駅前の寅さんの銅像が迎えてくれた。参道を進むと右手に「とらや」が目に入る。1~4作までこの地で撮影をしたそうだ、あの階段はそのまま残っていた。

【添削】

●草餅の「とらや」の暖簾冬ふかし   塾長

2012年1月26日木曜日

体力測定(コナミ)

大雪に数値に変える体力簿    雁宕

  体脂肪、内臓脂肪----を測定する、水分補給(2リットル/日)と豆類の摂取等生活上の注意を受ける。

【添削】

●生活のリズム乱れて初天神    塾長

2012年1月25日水曜日

この人は今(被災地)

震災の全てを語る写真かな    雁宕

  NHKで毎日のように「被災地の現状」を報じている、そのたびにこの写真を思い出す、そしてこの女性に会いたい。地獄図であったのかHappyであったのか?

【添削】

●被災地の地獄の余波の凍てにけり   塾長

モンサンミッシェル

冬便り七つの大罪酒惜しむ    雁宕

土曜日以来の飲み会である、キリスト教や修道院の懺悔(さんげ)のような毎日である。写真はモンサンミッシェルである。

【添削】

●大酒に悲しき我や冬怒涛   塾長

豊島園(庭の湯)

湯気高く冬日を浴びる黄金の湯    雁宕

  定例の庭の湯詣である、露天風呂に陽が差して湯気が逆光に一際冴えていた。カメラを取りに行ったが、数名のお客さんが入って来たので叶わなかった。写真は庭の湯の廊下に飾ってあった。

【添削】

●冬日挿す湯気の露天を浴びにけり  塾長

2012年1月24日火曜日

積雪5cm(成増)

白銀に心も晴れてジム通い   雁宕

 昨夜21時に雨が雪に変わって吹雪状態になった。朝、雨戸を開けると無垢の世界であった。節酒とスポーツクラブでの運動も順調に進み気分の良い日を送っている。

【添削】

●六つの花心も晴れてジム通い   塾長

2012年1月22日日曜日

ハワイの夕日

●常夏の黄金の海に陽が沈む    雁宕

 BSでハワイの夕暮れを映していた、34年前シカゴからの帰りワイキキビーチに寄って一人夕日を眺めていたことを思い出す。

【添削】

●常夏の海を眺める夕日かな    塾長

2012年1月21日土曜日

エビスビール(大寒)

大寒に祭り騒ぎの祝俳か    雁宕

 初孫のお祝い会で頂いたビール券で、縁起を担いでエビスビールを買う。

【添削】

●「初孫」を一句したため室の梅   塾長

特選(柾木選、添削句)

●初孫の笑顔寿ぐ(ことほぐ)鏡餅     信幸

初孫誕生会で作った、俳句の特選が決まった。

【添削句】
  中七を少し修正した。初孫の誕生という漠然とした言葉より、初孫の具体的なもの・ことに焦点を当てて作品を書いた方がよい。新年のめでたさを少し加えてみました。孫俳句は本当に甘くなりなかなか名句は少ない。  塾長

原句:   初孫の誕生祝い鏡餅        信幸

2012年1月20日金曜日

初雪(成増)

初雪に極寒の地の友想う    雁宕

 旭川に住む友人から、4月に上京する報を受ける。雨戸を開けると雪景色が目に飛び込んで来た。

【添削】

●大寒の初雪来る雨戸かな   塾長

すき屋(成増)

中盛の牛丼食し暖をとる    雁宕

前日の上野で飲み過ぎたせいか、朝食(昼)は近くのすき屋で中盛弁当を買った。ご飯は少なめで牛は並の6割増しだそうで適量であった。

【添削】

●牛丼は中盛がよし初氷柱    塾長

2012年1月19日木曜日

磯丸水産(上野店)

初孫の祝いに友と鍋囲む        功一

初孫の話題一色新年会      浩一

初孫に強く生きろよ春まじか   雁宕

健やかな成長祈願初詣         信幸
  
初孫の誕生祝い鏡餅           信幸

昨夜は新年会と友人に初孫が出来たので、そのお祝いを行った。

初孫の誕生祝し吉書揚      塾長




2012年1月17日火曜日

クロッカス(ダイエー)

春遠くつぼみを眺むクロッカス   雁宕

 正月休みの不摂生を取り戻そうとジム通いである、帰りにダイエー成増店の一階の花屋さんで紫色のクロッカスを買う(298円)。2月上旬には咲くので楽しみである。

【添削】

●一鉢の莟あたたかしクロッカス    塾長

2012年1月16日月曜日

門松取れる

来る友と去る友ありて松取れる   雁宕

 四捨五入すると70歳の歳になった、社会人になって40年長い付き合いの友人が去って行くが新しい友人も2~3名増えた。今後は学ぶべき友人を大事にしたい。

【添削】

●幸せの数を数へて鳥総松   塾長

2012年1月15日日曜日

冬景色

●小寒に水墨描く冬景色   雁宕

 最近は旅・グルメ番組が多いい、冬景色は水墨画でカラーにする必要を感じない程、白黒の世界である。

【添削】

●小寒や旅はこころの水墨画   塾長

2012年1月14日土曜日

被災地の牡蠣

支援受け被災地牡蠣が育つ冬    雁宕

 恩返しとして、フランスから特別なロープの提供・青年部から稚牡蠣(卵)の採取等を受け、宮城の牡蠣が順調に育っているようだ、牡蠣の好きな自分は感激で涙する。

【添削】

●復興の津波の海や牡蠣筏   塾長

どじょうすくい(出雲本格焼酎)

霜寒に出雲の酒に酔いが来る    雁宕

 先日訪れた「炉端かば」より頂いた焼酎の封を切る、ベースは米で酔い(良い)気分になる。外気温は一桁台の気温である、今年の冬は寒さに堪える毎日である。

【添削】

●封を切る米焼酎や霜の夜     塾長

2012年1月13日金曜日

河合曾良の墓

●行き行きてたふれ伏とも萩の原   曾良

●かさねとは八重撫子の名成べし   曾良

 海の細道で紹介されていた曾良の句である、読みやすい句である。

【添削】

●ほまれとは撫子ジャパンの名成べし  塾長

海の細道(BSプレミアム)

西国へ意志を抱きて曾良が逝く   雁宕

 今朝、BSプレミアムで長谷川櫂の「海の細道」(最終回)を放映していた。残念ながら前7回は見損じた。芭蕉と奥の細道を一緒した弟子の曾良は芭蕉の死後、九州を旅して6月に長崎県の壱岐で亡くなったそうだ。

【添削】

●花ちるや月日過客の河合曾良   塾長

2012年1月12日木曜日

歌会始め

●歌会のお題の「岸」に被災の字   雁宕

 今日は皇居で歌会始めが行われた、震災復興を願う歌が多かった。

【添削】

●「岸」の字に祈る歌会始めかな   塾長

2012年1月11日水曜日

庭の湯(豊島園)

小雪舞い温泉浸かり温(ぬく)め酒    雁宕

 定例の庭の湯へ行く、駅前は人通りが無く小雪が舞っていた。駅前の焼き鳥屋「一輝」で暖をとる。

【添削】

●小雪舞う赤提灯のけむりかな   塾長

2012年1月9日月曜日

成人の日

●不況下に新成人が育ち泣く    雁宕

  今日は成人の日である、ある民放で特集していたが、消費税の増税の前に景気の指標である日経平均株価を15,000円に戻すことを条件にしてもらいたいものである。就職難の新成人も可哀想である。

【添削】

●不況下の成人の日の雪だるま   塾長

2012年1月8日日曜日

五百羅漢(川越)

元旦に五百羅漢に祖母探す   雁宕

 川越の喜多院の傍に五百羅漢が祭ってある、仏像の頭を擦って亡くなった方の中に、会いたい人の仏像は手が熱くなるそうだ。

【添削】

●初詣五百羅漢のいのちかな   塾長

2012年1月7日土曜日

息子の成長(成増)

成長について行けずの夜長かな   雁宕

今日は大連で生活する長男坊が新年の挨拶に来た、成増の飲み屋で飲んで1円パチンコをする。

【添削】

●大連の息子の夢の御慶かな   塾長

炉端かば(新橋1号店)

●山陰を頬張る口の新年会   雁宕

  昨夜は新橋で先輩二人(71歳、68歳)と新年会を行う、二人共現役で頑張っている。写真は名物巨大おにぎり(磯海苔付)である。

【添削】

●新橋の巨大おにぎり松の内    塾長

2012年1月5日木曜日

新年会(成増)

新年を祝う杯(さかずき)友来る    雁宕

 4日に金チャンが新年の挨拶にアパートに来られる。普段は某マンションの管理人をしている、ジムで知り合った二人目の友人(64歳、身長は私より1cm高い182cmの大男)である。その日、塾長とスカイプで飲み会を行う。

【添削】

●乾杯のワイングラスや松の内 塾長

磯部餅(成増)

飲みしあと屋台で食べる磯部餅    雁宕

バブル経済の良き時代に銀座で飲んで、屋台で売っている「磯部餅」(300円/2個?)をご馳走になった事を思い出す、お醤油の焦げる匂いはなんとも言えない。季語は全体句で感じて欲しい。

【添削】

●酒吐息舗道凍れる磯部餅    塾長

スカイプ

塾長と越年祝う道具有り    雁宕

 今年は安来に住む塾長とスカイプの画像を見ながら新年を迎えた。文明の進歩は大いに利用したい。小さい窓に写ってカメラを構えているのが雁宕である。

【添削】

●年新た明けおめ画像の道具かな   塾長

2012年1月4日水曜日

エベレスト

五月晴れ最高峰に挑む足    雁宕

NHKで「世界最高峰を撮る」が放映されていた、高精細カメラがエベレスト頂上に立ったのは初めてだそうだ。(5月)

【添削】

●雪渓や最高峰のエベレスト   塾長

2012年1月3日火曜日

祝メール(FRM NYC)

年が明け日出る国へ祝メール    雁宕

  ニューヨークに住む友人から誕生日のお祝いのメールを頂く、塾長に続くお祝い事である。有難いことである。写真は近くに住む友人と行うアパートでの宴席である。

【添削】

●淑気満つメールで祝う誕生日   塾長

2012年1月2日月曜日

サンシャイン(池袋)

年が明けツリーが祝う誕生日    雁宕

 2日は誕生日である、日本中の人が祝っている日で特別に誕生祝いをして頂いた記憶が無い。スカイツリーが夕日を受けて綺麗であった。

【添削】

●スカイツリーと祝う二日の誕生日  塾長

2012年1月1日日曜日

川越大師(喜多院)

●初詣喜多を願いて合掌す   雁宕

 家系に「喜」の字の人が多いい、2~3日前に元旦には川越にある喜多院に初詣することを決めた。

【添削】

●喜多院の「喜」の字ちから恵方とす  塾長

元旦(成増)

●雑煮とお節で祝う門出かな   雁宕

  お雑煮は出汁が全てと思い前の日に昆布と「にぼしだけよ」でレシピに基づいて作って元旦を迎える。

【添削】

●旗立てて祝うや今朝の出汁雑煮    塾長